“くらす”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:クラス
語句割合
暗過28.6%
生活28.6%
消光14.3%
14.3%
14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
代助は五味台クルエツト、スタンドなかに、少しなゝめれた位地から令嬢のかほを眺める事になつた。代助は其ほゝの肉と色が、いちぢるしくうしろの窓からす光線の影響を受けて、鼻のさかひ暗過くらすぎるかげを作つた様に思つた。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
太平記よみ獣のしつけ師——しがない商売もかずかずあるが、猫にたかっている蚤を取って、鳥目ちょうもくをいただいて生活くらすという、この「猫の蚤とり」業など、中でもしがないものであろう。
猫の蚤とり武士 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
掲げ其中より取出とりいだしたる柳樽やなぎだる家内かない喜多留きたるしるしゝは妻をめとるの祝言にやあさ白髮しらがとかい附しは麻の如くにいとすぐとも白髮しらがまで消光くらすなる可し其のほかするめ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
廿年つとめられ只今以て三人扶持ふちづつ參る故しづか消光くらすのが望みなりとて馬喰町馬場に隱居して居給ふと委細ゐさいはなしけるを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
自分じぶん學力がくりよく優等いうとうといふので自分じぶんくらす志村しむらくらすとを同時どうじにやるべく校長かうちやうから特別とくべつ處置しよちをせられるので自然しぜん志村しむら自分じぶん競爭者きやうさうしやとなつてた。
画の悲み (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
喧嘩好けんくわずきの少年せうねん、おまけに何時いつくらすの一ばんめてて、試驗しけんときかならず最優等さいゝうとう成績せいせきところから教員けうゐん自分じぶん高慢かうまんしやくさはり、生徒せいと自分じぶん壓制あつせいしやくさはり、自分じぶんにはどうしても人氣にんきうすい。
画の悲み (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
卒業も出来かねた私を卒業さしてくれたのは大井先生だと云うことを同|くらすのものに聞いたことがあったがこれはうれしかった。
私の先生 (新字新仮名) / 林芙美子(著)
私は一年生の時は百人のくらすで十一番であったが、卒業する折は、満足に卒業出来るかと心配した位で、好きな学課は、地理と英語と国語と歴史と作文と図画であった。
私の先生 (新字新仮名) / 林芙美子(著)