“鯣”の読み方と例文
読み方割合
するめ100.0%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
梅野とモ一人の看護婦が來て、林檎をたり、するめを燒いたりして呉れたが、小野山は院長から呼びに來て出て行くとモ一人の方の看護婦も立つた。
病院の窓 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
(與助と雲哲、願哲は助十を支へてゐる。下のかたの路地口より左官屋勘太郎、三十二三歳、身綺麗にいでたち、角樽つのだるするめをさげて出づ。)
権三と助十 (旧字旧仮名) / 岡本綺堂(著)
商用の為に一寸上京した勉を、三吉は甥に紹介した。勉は名倉の母からの届け物と言って、するめ、数の子、鰹節かつおぶしなどの包をお雪の方へ出した。
家:02 (下) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
赤いうすのような頭をした漁夫が、一升びんそのままで、酒を端のかけた茶碗ちゃわんいで、するめをムシャムシャやりながら飲んでいた。
蟹工船 (新字新仮名) / 小林多喜二(著)
吉例により乾雲丸と坤竜丸を帯びた一、二番の勝者へするめ搗栗かちぐりを祝い、それから荒っぽい手料理で徹宵てっしょうの宴を張る。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
例えば、すずり箱をアタリ箱といい、すりこぎをアタリギといい、すりばちをアタリバチといい、するめをアタリメというの類である。
迷信と宗教 (新字新仮名) / 井上円了(著)
朝干して居た烏賊いかが竹敷から歸りに見ると餘程するめの臭ひになつてゐた。對州も一寸覗いただけでもう壹州へ渡るのだ、仕方が無い。今日は雨である。(六月廿六日)
対州厳原港にて (旧字旧仮名) / 長塚節(著)
種吉は河童路地の入口で、牛蒡、蓮根、芋、三ツ葉、蒟蒻、紅生姜、するめ、鰯など一銭天婦羅を揚げ、味で売ってなかなか評判よかったが、そのため損をしているようであった。
わが町 (新字新仮名) / 織田作之助(著)