“鰕”の読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
えび100.0%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
金糸で大きいえび刺繍ぬいにした縹色繻子はないろじゅすの厚い裲襠しかけは、痩せてすらりとした彼女の身体からだにうつりがよかった。
箕輪心中 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
治「いや是は恐れ入りましたな、斯様な何うも頂戴致すような訳なのではありません、多分に何うも…是では却ってえびで鯛を釣るような訳で、恐れ入りましたな」
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
「いや。これを持って行かれては大変。」富田はえびのようになった手で徳利を押えた。そして主人にこう云った。
独身 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
岩から岩へ大油紙を張り渡し、其下へ潜り込んで邪魔な石を掘り起したり取捨てたり、やっと腰をおろせるだけにはなったが、えびのように身を屈めても、寝ることなどは思いも寄らない。
秋の鬼怒沼 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
だいだい注連しめ昆布こんぶえびなどが行き通う人々のにあざやかに見える。
田舎教師 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
前年予田辺の一旅館で山の神がオコゼ魚に惚れ、かわうそなかだちとして文通するを、かねてかの魚を慕いいた蛸入道たこにゅうどう安からず思い、烏賊いかえびを率いて襲い奪わんとし
知事の観察によると、伊勢えびのやうな剛健な精神は、伊勢鰕のやうな剛健な身体からだに宿るもので、現代人を精神的堕落より救はうとするには、是非とも道場入りをさせなければならないといふのだ。
しゃがんで、体をえびのように曲げて、何かぐずぐず云って祈っている爺さん婆あさん達の背後うしろを、堂の東側へ折れて、おりおりかちゃかちゃという賽銭さいせんの音を聞き棄てて堂を降りる。
ヰタ・セクスアリス (新字新仮名) / 森鴎外(著)
「ところがお侍様、お祭中はいきの好い魚が仕入れてございます。かれいの煮付、こちならば洗いにでも出来まする。そのほか海鰻あなごの蒲焼に黒鯛かいずの塩焼、えび鬼殻焼おにがらやき
怪異暗闇祭 (新字新仮名) / 江見水蔭(著)
尾に節ありて刺あるがえび(またはいなご)に似、両側に足多くトリレミスごとく見ゆとは、ゴカイ類の身に二十対あり二百双の側足パラポチアありて上下二片に分れ波動して身を進むる様に恰当よくあた