“鰕”の読み方と例文
読み方割合
えび100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
到る所に椰子ヤシの実が落ち、或るものは腐り、或るものは三尺も芽を出している。道傍みちばたの水溜にはえびの泳いでいるのが見える。
「いや。これを持って行かれては大変。」富田はえびのようになった手で徳利を押えた。そして主人にこう云った。
独身 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
ここでは注連しめ飾りが町家ののきごとに立てられて、通りのかどには年の暮れの市が立った。だいだい注連しめ昆布こんぶえびなどが行き通う人々のにあざやかに見える。
田舎教師 (新字新仮名) / 田山花袋(著)