“えび”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
海老44.4%
39.3%
10.4%
葡萄3.0%
干鰕0.7%
海老魚0.7%
蜊蛄0.7%
蝦子0.7%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
今日会社の帰りにいけはたの西洋料理屋で海老えびのフライを食ったが、ことによるとあれがたたっているかもしれん。
琴のそら音 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
そうして狂喜した被告が被告席から海老えびのようにはね出して、突然の法廷侵入者田代公吉と海老のようにダンスを踊らせさえすれば
初冬の日記から (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
ずっと深い所に時々大きな魚だかえびだか不思議な形をした物の影が見えるがなんだとも見定めのつかないうちに消えてしまう。
旅日記から (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
ときおり海草の葉がゆらめく陰影かげりの下には、大えびのみごとな装甲などが見られるのであるが、その夢の蠱惑こわく
潜航艇「鷹の城」 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
「いや。これを持って行かれては大変。」富田はえびのようになった手で徳利を押えた。そして主人にこう云った。
独身 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
金糸で大きいえび刺繍ぬいにした縹色繻子はないろじゅすの厚い裲襠しかけは、痩せてすらりとした彼女の身体からだにうつりがよかった。
箕輪心中 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
或は「ればのん」山のひのきに、葡萄えびかづらがまとひついて、花咲いたやうであつたとも申さうず。
奉教人の死 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
それは一つは、葡萄えび色の緒の、穿き減した低い日和下駄を穿いてる爲でもある。
鳥影 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
小鳥の好きな兵衛ひょうえは明日の朝のるのに片肌ぬいで干鰕えびをしごいていた。
荻吹く歌 (新字新仮名) / 室生犀星(著)
晴代はコックやバアテンダアなどにも特に親しまれてゐて、冷えから来る腹痛みにバアテンダアのくれるウヰスキイを呑むと、直きに納まるのだつたが、その日は昼飯の時に食べた海老魚えびのフライにでもてられたのか、ウヰスキイの効き目も薄かつた。
のらもの (新字旧仮名) / 徳田秋声(著)
またこの池の中を、腕白仲間といつしよに、頸まで水につかりながら、蜊蛄えびを捜しまはつたこともある。
「町内の蝦子えび床へ入つて、順番を待つうち、中で木枕に頭を當てゝ、ついウトウトとしかけたと思ふと、多勢立て込んだ客が、あつしが居るとも知らずに、飛んでもねえ話を始めた——」