同じM県に住んでいる人でも、多くは気づかないでいるかも知れません。I湾が太平洋へ出ようとする、S郡の南端に、外の島々から飛び離れて、丁度緑色の饅頭をふせた様な、直径二里足らずの小島が浮んでいるのです。今では無人島にも等しく、附近の漁師共が時 …
著者 | 江戸川乱歩 |
ジャンル | 文学 > 日本文学 > 小説 物語 |
初出 | 「新青年」博文館、1926(大正15)年10月~1927(昭和2)年4月 |
文字種別 | 新字新仮名 |
読書目安時間 | 約2時間39分(500文字/分) |
朗読目安時間 | 約4時間24分(300文字/分) |