“帆布”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ほぬの48.0%
はんぷ32.0%
キャンバス4.0%
4.0%
ほぎれ4.0%
カンヴアス4.0%
セイル4.0%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
葉子の頭の上に張り渡された雨よけの帆布ほぬのはしから余滴したたりがぽつりぽつりと葉子の顔を打つたびに、断続して聞こえて来るように思われた。
或る女:1(前編) (新字新仮名) / 有島武郎(著)
尾の道の町はずれに吉和よしわと云う村があった。帆布はんぷ工場もあって、女工や、漁師の女達がたくさんいた。父はよくそこへ出掛けて行った。
風琴と魚の町 (新字新仮名) / 林芙美子(著)
その上から帆布キャンバスを当てがって、片っ方から順々に大釘で止めて行く……最後に残った一尺四方ばかりの穴から猛烈に走り込む水を
爆弾太平記 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
其船の船頭は目腐めくされの中年の男で、今一人の若い方の船頭は頻りに荷物を運んで居た。髪を束ねたかみさんはとまやら帆布やらをせつせと片付けて居た。
(新字旧仮名) / 田山花袋(著)
もちろん帆布ほぎれもない。板片いたぎれもない。
恐竜島 (新字新仮名) / 海野十三(著)
帆布カンヴアス一枚で、漂流するやうな気もされる、一人の船頭は艫に立つて、櫓を操り、一人は舳先に立つて、水先案内の役を務める、外に船頭が二人で、両舷の櫂を、ボートのやうに水にピタピタ入れると
天竜川 (新字旧仮名) / 小島烏水(著)
キャプテン深谷氏のヨット、白鮫号は、まだ檣柱マスト帆布セイルも取りつけたままで、船小屋の横の黒い岩の上に横たえてあった。
死の快走船 (新字新仮名) / 大阪圭吉(著)