“帆布”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ほぬの51.9%
はんぷ29.6%
キャンバス3.7%
ほ3.7%
ほぎれ3.7%
カンヴアス3.7%
セイル3.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
葉子の頭の上に張り渡された雨よけの帆布(ほぬの)の端(はし)から余滴(したたり)がぽつりぽつりと葉子の顔を打つたびに、断続して聞こえて来るように思われた。
或る女:1(前編) (新字新仮名) / 有島武郎(著)
尾の道の町はずれに吉和(よしわ)と云う村があった。帆布(はんぷ)工場もあって、女工や、漁師の女達がたくさんいた。父はよくそこへ出掛けて行った。
風琴と魚の町 (新字新仮名) / 林芙美子(著)
その上から帆布(キャンバス)を当てがって、片っ方から順々に大釘で止めて行く……最後に残った一尺四方ばかりの穴から猛烈に走り込む水を
爆弾太平記 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
其船の船頭は目腐(めくさ)れの中年の男で、今一人の若い方の船頭は頻りに荷物を運んで居た。髪を束ねた上(かみ)さんは苫(とま)やら帆布(ほ)やらをせつせと片付けて居た。
朝 (新字旧仮名) / 田山花袋(著)
もちろん帆布(ほぎれ)もない。板片(いたぎれ)もない。
恐竜島 (新字新仮名) / 海野十三(著)
帆布(カンヴアス)一枚で、漂流するやうな気もされる、一人の船頭は艫に立つて、櫓を操り、一人は舳先に立つて、水先案内の役を務める、外に船頭が二人で、両舷の櫂を、ボートのやうに水にピタピタ入れると
天竜川 (新字旧仮名) / 小島烏水(著)
キャプテン深谷氏のヨット、白鮫号は、まだ檣柱(マスト)も帆布(セイル)も取りつけたままで、船小屋の横の黒い岩の上に横たえてあった。
死の快走船 (新字新仮名) / 大阪圭吉(著)