“帆前船”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ほまえせん70.8%
ほまへせん29.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
長椅子の横に、粗石あらいしを積み上げた大きな壁煖炉シュミネがあり、飾棚マントルピースの上には、日暦カレンダーや、目覚し時計や、琥珀貝こはくがいでつくった帆前船ほまえせんなどがのっている。
ただ港を出るとき這入はいるときに焚くけで、沖に出れば丸で帆前船ほまえせん、と云うのは石炭が積まれますまい、石炭がなければ帆で行かなければならぬ。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
其のをり私達は船長がこの小さな帆前船ほまへせんあやつつて遠く南洋まで航海するのだといふ話を聞き、全くロビンソンの冒険談を読むやうな感に打たれ
水 附渡船 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
だいは勿論一銭である。しかし彼はこの時ほど、マツチの美しさを感じたことはない。殊に三角の波の上に帆前船ほまへせんを浮べた商標は額縁へ入れてもい位である。
あばばばば (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)