あばばばば
保吉はずつと以前からこの店の主人を見知つてゐる。 ずつと以前から、——或はあの海軍の学校へ赴任した当日だつたかも知れない。彼はふとこの店へマツチを一つ買ひにはひつた。店には小さい飾り窓があり、窓の中には大将旗を掲げた軍艦三笠の模型のまはりに …
作品に特徴的な語句
はづか はづ かは つつ くら はふ きび 点頭てんとう 南風みなみかぜ せん こび 嬌羞けうしう 葡萄ぶだう ひぢ 荒涼くわうりやう かみ 翌年よくとし いま 生暖なまあたたか 珈琲コオヒイ 漆喰しつくひ 殊勝しゆしよう 図々づうづう 咄嗟とつさ 吾妻あづま 可笑をか 南風なんぷう 頬笑ほほゑ 次手ついで 見台けんだい 此処ここ にしん 三笠みかさ 燻製くんせい にしん 生憎あいにく ひげ すがめ 面皰にきび 面影おもかげ たて 算盤そろばん 金線きんせん あと いささ わけ のぞ 半年はんとし 如何いか 夜目よめ 多愛たわい ほか くさめ のど せき 容子ようす 刹那せつな 円髷まるまげ まる 其処そこ 保吉やすきち たたず だい うち 檀那だんな はり 朦朧もうろう 朝日あさひ 有無うむ さら 日暦ひごよみ 日向ひなた 欄間らんま 挙句あげく こしら 手絡てがら ことごと 得々とくとく 当世たうせい