“円髷”のいろいろな読み方と例文
旧字:圓髷
読み方割合
まるまげ78.9%
まげ19.3%
まるわげ1.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
お蔦 叱ったって、もう買ったんだから構わない、(風呂敷より紙づつみを出す)髷形まげがたよ、円髷まるまげの。仲町に評判な内があるんですわ。
湯島の境内 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
褄前つまさきを揃えて裾を踏みくぐむようにして、円髷まげと島田の対丈ついたけに、面影白く、ふッと立った、両個ふたりの見も知らぬ婦人おんながある。
霰ふる (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
円髷まるわげに結ひたる四十ばかりのちひさせて色白き女の、茶微塵ちやみじんの糸織の小袖こそでに黒の奉書紬ほうしよつむぎの紋付の羽織着たるは、この家の内儀ないぎなるべし。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)