“円形”のいろいろな読み方と例文
旧字:圓形
読み方割合
まるがた45.5%
えんけい31.8%
まろきかたち4.5%
まる4.5%
まるい4.5%
まろがた4.5%
ゑんけい4.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それッていうのが、近常さんの一代の仕事として、博覧会へ出品しようとおもくろみなすったのが、尺まわりの円形まるがた釣香炉つりこうろでしたとさ。
「これは……?」乙吉の受取ったのは、よく鉱物こうぶつ標本ひょうほんを入れるのに使う平べったい円形えんけいのボールばこで、上が硝子ガラスになっていた。
赤外線男 (新字新仮名) / 海野十三(著)
こたへいはく、地気天に変格へんかくして雪となるゆゑ天のまるきと地のかくなるとを併合あはせ六出むつかどをなす。六出りくしゆつ円形まろきかたちうら也。
もち円形まるきが普通なみなるわざと三角にひねりて客の目をかんとたくみしようなれど実はあんをつつむに手数てすうのかからぬ工夫不思議にあたりて、三角餅の名いつしかその近在に広まり
置土産 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
そしてこの城の特色は総てが円形まるいということと、どこにも木戸がないということと、城を巡っている広い濠が烈しい凸凹を呈しているということ、すなわち、大略この三つじゃが
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
円形まろがたに、あるは楕円だゑん
東京景物詩及其他 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
雪は活物いきたるものにあらざれどもへんずるところ活動はたらきの気あるゆゑに、六出りくしゆつしたるかたち陰中いんちゆう或はやうかたど円形まろきかたちしたるもあり。水は極陰ごくいんの物なれども一滴ひとしづくおとす時はかならず円形ゑんけいをなす。