“えんけい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
円形36.8%
円慶10.5%
圓形10.5%
燕京10.5%
遠景10.5%
閹鶏5.3%
円型5.3%
冤刑5.3%
淹京5.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かれはどこかの町で見かけた旅芸人たびげいにん所作しょさを思いうかべて、わざと、きょうをそえながら、つえでクルリと円形えんけいせんをえがいて
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
三井寺の長吏円慶えんけい法親王は院の御所に立て籠っていたが、火に追われて馬で逃げ出すところを源氏の兵が見つけて矢を散々に射かけたので、ついに馬から落ちたところを二人とも首をあげられた。
みちびかるゝまゝに入込いりこんだのは、階上にかい南端なんたん一室ひとまで、十じやうぐらいの部室へや中央ちうわうゆかには圓形えんけいのテーブルがへられ、卓上たくじやうには、地球儀ちきゆうぎ磁石じしやくるゐ配置はいちされ
しかしこの土地はその昔、原住民の酋長しゅうちょうによって支配せられ、シナの明朝みんちょうに封ぜられて王となって、爾来じらい引きつづいて燕京えんけい入貢にゅうこうしていたが、のちにシャムに併合せられた。
マレー俳優の死 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
あちらにゆる遠景えんけい丁度ちょうど油壺あぶらつぼ附近ふきんりますので、うっかり話頭はなし籠城時代ろうじょうじだいことむかいますと、良人おっと様子ようすきゅうしずんで、さも口惜くやしいとったような表情ひょうじょううかべるのでした。
ストラパロラのくだんの話にある閹鶏えんけい、伊語でカッポネ、英語でカポンは食用のため肥やさんとて去勢された鶏だ。
人あり、百姓より閹鶏えんけい数羽を買い、ある法師、その価を払うはずとて伴れて行く。
と、見れば円型えんけいをなした室内の正面には、大きな十字架をかけたきゅうがあり、その翕のまえには、聖壇せいだんがつくってあり、その聖壇のうえに黄金の壺がおいてある。
少年探偵長 (新字新仮名) / 海野十三(著)
双親老いて若い子の冤刑えんけいに逢い、最も悲しい悲しさに涙の絶え間なしといえども、さてあるべきにあらざれば志すサンチアゴ詣でを済まし、三人伴れて出た故郷へ二人で帰る力なさ
わたくしは日記尺牘せきどく等に拠つて柏軒の癸亥淹京えんけい中の事を叙し、四月四日に至つた。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)