“油壺”の読み方と例文
読み方割合
あぶらつぼ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その洋燈は細長い竹の台の上に油壺あぶらつぼめ込むようにこしらえたもので、つづみの胴の恰形かっこうに似た平たい底が畳へ据わるように出来ていた。
道草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
公郷くごうの浦とも、大田津とも言ったそうです。この半島には油壺あぶらつぼというところがありますが、三浦道寸どうすん父子の墓石なぞもあそこに残っていますよ。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
そのさい小櫻姫こざくらひめがいかなる行動こうどうたかは、歴史れきし口碑こうひうえではあまりあきららかでないが、彼女自身かのじょじしん通信つうしんによれば、落城後らくじょうごもなくやまいにかかり、油壺あぶらつぼ南岸なんがん