“油煙”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ゆえん92.3%
すみ7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
私は、食事も何も忘れて、油煙ゆえん臭い押入れの中で、不思議なせりふをつぶやきながら、終日幻燈の画に見入っていることさえありました。
湖畔亭事件 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
油煙ゆえんがぼうつとあがるカンテラのひかりがさういふすべてをすゞしくせてる。ことつた西瓜すゐくわあかきれちひさなみせだい一のかざりである。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
またここにも、無数の吊りあかりやら芝居篝が、ソヨ風のたび油煙すみを吹いたり火をハゼたりした。
私本太平記:01 あしかが帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)