“油”のいろいろな読み方と例文

読み方	割合
あぶら	83.8%
ゆ	13.2%
あぶらぎぬ	1.5%
オイル	1.5%

あぶら

火山湖のつめたい油（あぶら）がかれの脊髄の川に沿うて流れる。罪障消滅のために。最も文学的なる萵苣（ちさ）のメンス。どれ舌を出してお見せ！

希臘十字 (新字旧仮名) ／ 高祖保(著)

ゆ

それを火から卸（おろ）して菓物のシロップならば大匙二杯位加えますしレモンの絞汁（しぼりじる）ならやっぱり二杯位ですがレモン油（ゆ）なら小匙に一杯半位です。

食道楽：冬の巻 (新字新仮名) ／ 村井弦斎(著)

あぶらぎぬ

青き油（あぶらぎぬ）の笠を着て云々〉など出でたれ、神代には支那の竜と同じものはなかったらしい

十二支考：03　田原藤太竜宮入りの話 (新字新仮名) ／ 南方熊楠(著)

オイル

「神秘でそして幽幻で大変面白い材料です。空想画として面白い。燐光を放って走って行く、獣のような人間を、一つ油（オイル）絵で描きましょうかな」

沙漠の古都 (新字新仮名) ／ 国枝史郎(著)

“油”の意味

《名詞》

（あぶら）常温で液体またはゲル状の物質で、その組成の多くが有機化合物のものであり、水と容易に混合しないもの。

（あぶら）語義1のものが日常使用されるときや発現するときの呼称。燃料、潤滑油など。
(出典:Wiktionary)

“油”の解説

油（あぶら、ゆ、Oil）とは、動物や植物、鉱物などから採れる水と相分離する疎水性の化学物質で、通常は多数の化合物からなる混合物である。生体内では主に細胞膜の主要構成物質（脂質）として存在している。一般に可燃性であり、比重が小さく水に浮く。狭義には油脂を指すが、広義では炭化水素を主成分とする石油や、テルペノイドなどを主成分とする精油など油脂以外ものも油と呼ばれる。油脂については、常温で液体のものを油（または脂肪油）、固体のものを脂（または脂肪）と区別する。高級一価アルコールと高級脂肪酸とのエステルは蝋と呼ばれる。
用途は食用、燃料用、産業用などに多岐にわたる。
(出典:Wikipedia)

油	常用漢字 小３ 部首:⽔ 8画