“香油”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こうゆ38.1%
においあぶら23.8%
かうゆ14.3%
あぶら9.5%
にほひあぶら9.5%
ポマード4.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
不思議ふしぎなこともあるものだ。このさけうめにおいがする。このにおいは、んだつまかみにつけていた香油こうゆにおいそっくりだ。」と、ひとごとをして
幸福のはさみ (新字新仮名) / 小川未明(著)
も一人は身体からだ中をぬぐい上げる。残った一人はうしろから髪をく。おしまいの一人は香油においあぶらを振りかける。
白髪小僧 (新字新仮名) / 夢野久作杉山萠円(著)
蜜蜂も動かされて、いのちの香油あぶらを持って来ます。母は丹精籠めて息子の骨の身体に香油を塗り籠めます。前より美しく勇ましい英雄青年レミンカイネンが再誕して来ます。
生々流転 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
香油にほひあぶらにうるほへるおんみ聖なる夜
夜の讃歌 (新字旧仮名) / 富永太郎(著)
二人とも、最近コロールの町に出てもとめたに違いない・揃いの・真青な新しいワイシャツを着込み、縮れた髪に香油ポマードをべっとりと塗り付けて、足こそ跣足はだしながら、仲々ハイカラないでたちである。
南島譚:02 夫婦 (新字新仮名) / 中島敦(著)