“においあぶら”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
香油71.4%
匂油14.3%
麝香松子14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
どうかするとその想像を香油においあぶらで基督の足を洗ったという新約全書の中の婦人にまで持って行った。
桜の実の熟する時 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
香木五十八種はもとより、市中にて売出しおります髪油かみあぶら匂油においあぶらいっさい。ひとまとめにしてお差しいれを願います。
顎十郎捕物帳:16 菊香水 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
ぷーんと、麝香松子においあぶらの香が立つりたての青い頭から、色の小白いくちもとすこし下がったところの愛嬌黒子あいきょうぼくろなど、尼かとも見紛みまがうばかりな美僧であった。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)