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香油
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においあぶら
ふりがな文庫
“
香油
(
においあぶら
)” の例文
も一人は
身体
(
からだ
)
中を
拭
(
ぬぐ
)
い上げる。残った一人はうしろから髪を
梳
(
す
)
く。おしまいの一人は
香油
(
においあぶら
)
を振りかける。
白髪小僧
(新字新仮名)
/
夢野久作
、
杉山萠円
(著)
どうかするとその想像を
香油
(
においあぶら
)
で基督の足を洗ったという新約全書の中の婦人にまで持って行った。
桜の実の熟する時
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
ふん、いい気味だ、思い知ったか。……
妾
(
わたし
)
は
最初
(
はじめ
)
あの人が好きで、
香油
(
においあぶら
)
で足を洗い、精々ご機嫌を取ったのに、見返ろうとさえしなかったんだからね。そこでカヤパを
情夫
(
いろ
)
にして、進めてあの人を
銀三十枚
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
何もかも
緋色
(
ひいろ
)
ずくめにした部屋の中に大きな
蝋燭
(
ろうそく
)
をたった一本
灯
(
とも
)
して、そのまわりを、
身体
(
からだ
)
中にお化粧して、その上から
香油
(
においあぶら
)
をベトベトに塗った
素
(
す
)
っ
裸体
(
ぱだか
)
の男と女とが
支那米の袋
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
御物語も深くなるにつけ、昨日の御心配も、明日の御
煩悶
(
わずらい
)
も、すっかり忘れて御了いなすって、御二人の
口唇
(
くちびる
)
には
香油
(
においあぶら
)
を塗りましたよう、それからそれへと御話が
滑
(
はず
)
みました。
旧主人
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
香
常用漢字
小4
部首:⾹
9画
油
常用漢字
小3
部首:⽔
8画
“香”で始まる語句
香
香具師
香気
香港
香炉
香華
香奠
香花
香爐
香水