“香炉”のいろいろな読み方と例文
旧字:香爐
読み方割合
こうろ84.7%
かうろ11.9%
かうろう1.7%
キャサレット1.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
香炉こうろにかいてあるりゅうのいろも、また、ししのすがたも、いきいきとして、新鮮しんせんで、とうてい二千ねんもたつとは、おもえませんでした。
ひすいの玉 (新字新仮名) / 小川未明(著)
少女はめいを失つたのであらうか? いや、少女の鼻のさきには、小さい銅の蓮華れんげ香炉かうろに線香が一本煙つてゐる。
わが散文詩 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
たなばたやすだれなる香炉かうろうのけぶりのうへの天の河かな
舞姫 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
これは洗面と含嗽うがいの水なのですが、そのとき部屋の隅にある香炉キャサレット竜涎香りゅうぜんこうを投げいれる。
ハムレット (新字新仮名) / 久生十蘭(著)