“袖香炉”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
そでごうろ66.7%
そでこうろ33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
菊岡検校けんぎょうと娘の徳子に来て貰い、徳子の地、妙子の舞で「袖香炉そでごうろ」、検校の三味線、幸子の琴で「残月」を出すことにして、急に半月ばかり前から、幸子は家で琴の練習を
細雪:03 下巻 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
出しもの 袖香炉そでごうろ(手向)、なのは、黒髪、すりばち、八嶋、江戸土産、鉄輪かなわ、雪、芋かしら、都鳥、八景、茶音頭おんど、ゆかりの月、桶取おけとり(次第不同)出演者名及番組は当日呈す
細雪:02 中巻 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
追い懸けて来る過去をがるるは雲紫くもむらさきに立ちのぼ袖香炉そでこうろけぶる影に、縹緲ひょうびょうの楽しみをこれぞと見極みきわむるひまもなく、むさぼると云う名さえつけがたき、眼と眼のひたと行き逢いたる一拶いっさつ
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)