“鉄輪”のいろいろな読み方と例文
旧字:鐵輪
読み方割合
かなわ75.0%
てつわ16.7%
かんなわ8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それに、岩滑新田と大野の間にはとうげが一つあるから、よけい時間がかかる。おまけにその頃の人力車の輪は、ガラガラと鳴る重い鉄輪かなわだったのである。
おじいさんのランプ (新字新仮名) / 新美南吉(著)
二百里の長き車は、牛を乗せようか、馬を乗せようか、いかなる人の運命をいかに東のかたはこび去ろうか、さらに無頓着むとんじゃくである。世をおそれぬ鉄輪てつわをごとりとまわす。あとは驀地ましぐらやみく。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「この上の方の鉄輪かんなわ温泉から鶴見の方へ出る三間幅の道路も新らしく出来ました。各地獄や温泉を連絡する新道路が出来たのであります、皆自動車で通れます」
別府温泉 (新字新仮名) / 高浜虚子(著)