“鉄扉”のいろいろな読み方と例文
旧字:鐵扉
読み方割合
てっぴ94.4%
てつど5.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
城方の将士は、力尽きて、その中へ追い込まれたが、つけ入る明智の兵を、せつなに断つため、どんと咄嗟とっさ鉄扉てっぴを閉めたのである。
新書太閤記:07 第七分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
門の鉄扉てっぴの外側に子守が二、三人立って門内の露人の幼児と何か言葉のやりとりをしていると、玄関からたくましいロシア婦人が出て来て
札幌まで (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
入口の重い鉄扉てつどは、人一人が通れるくらいの狭い通路を開けていた。三千子は、胸に番号札を下げると、その間を駆け足ですりぬけた。
鬼仏洞事件 (新字新仮名) / 海野十三(著)
「だが、毒瓦斯どくガスが来ると、このあなの中は駄目になるぜ。駅長に云って、早く入口の鉄扉てつどを下ろさせようじゃないか」
空襲葬送曲 (新字新仮名) / 海野十三(著)