“鉄瓶”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
てつびん98.9%
てつ1.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
火鉢の向うにって、その法然天窓が、火の気の少い灰の上に冷たそうで、鉄瓶より低いにしなびたのは、もう七十のになろう。
国貞えがく (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
鉄瓶が約束通り鳴っていた。長火鉢の前には、例によって厚いメリンスの座蒲団が、彼の帰りを待ち受けるごとくに敷かれてあった。
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「さうして奥のお鉄瓶も持つて来ておくれ。ああ、もう彼方御寝になるのだから」
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)