“財布”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
さいふ93.5%
せえふ3.2%
かみいれ1.6%
へそくり0.8%
アルフォリヨ0.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ことわるのもめんどうとおもって、ににぎっていた財布さいふを、きゅうにむしろのしたかくして、をつぶってねむったふりをしていたのであります。
善いことをした喜び (新字新仮名) / 小川未明(著)
そんでも財布せえふにやまあだるよ、七日なぬかばかりはたらえてそれでも二りやうのこつたかんな、そんでまたはず前借さきがりすこししてたんだ
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
「小供の衣服きものよりは、おあしで上げた方が好かつたか知ら!」と考へた。そして直ぐに、「いいや、まだ有るもの!」と、今しも机の上に置いた財布かみいれに目を遣つた。
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
小言をいいつつも、やはり、わが子かわいさに、財布へそくりの底をはたいて、出してくれる、母の慈愛もほしいのです。
般若心経講義 (新字新仮名) / 高神覚昇(著)
グラナダあたりの旅人宿ポクダの土間で、土器の水甕みずがめの並んだ間に、派出はでな縫いのある財布アルフォリヨを投げ出したお百姓たちが、何かがやがや議論しながら