“空財布”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
からさいふ50.0%
からざいふ50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そのうちにゃあ勝ちもした負けもした、いい時ゃ三百四百もにぎったが半日たあ続かねえでトドのつまりが、残ったものア空財布からさいふの中に富籤とみふだ一枚いちめえだ。
貧乏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
昨夜帳尻ちやうじりをしめて現金百十二兩主人に渡し、主人はそれを空財布からさいふに入れてふところに入れたのを見てゐたのですが、死骸の側にはふり出した財布には、小粒で十二兩殘つてゐるだけ
俺が金五郎の家の裏に財布が捨ててあつたといふと、雪之助は空財布からざいふと言ひ直したらう。——あれは語るに落ちたのだよ
「この夏、渋沢から借りた空財布からざいふ、誰が持ってるか」
松のや露八 (新字新仮名) / 吉川英治(著)