“空腹”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
すきばら28.0%
くうふく25.6%
すきはら13.4%
ひもじ12.2%
ひだる4.9%
すきっぱら3.7%
ひも3.7%
ひもじさ2.4%
うえ1.2%
すきつぱら1.2%
(他:3)3.7%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“空腹”を含む作品のジャンル比率
文学 > フランス文学 > 小説 物語(児童)30.8%
文学 > 日本文学 > 小説 物語1.2%
文学 > 日本文学 > 小説 物語(児童)1.2%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
ぶらぶら何を見て歩行あるいていたかは、ご想像に任せますが、空腹すきばらの目をくぼまして長屋へ帰ると、二時すぎ。
雪柳 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
お粥のけむりを見ると、空腹すきばらで、のどから手がでそうなくせにして、蛾次郎はプンプンとおこった。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ねこは、たよりなさと、かなしさと、空腹くうふく苦痛くつうに、ふたたびからだふるわしたのです。
小ねこはなにを知ったか (新字新仮名) / 小川未明(著)
かれたゞ空腹くうふくしのため日毎ひごと不味まづくちひてうごかしつゝあるのである。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
無闇に腹を立てゝ、汽車から降りると、空腹すきはらのまゝ永辻の家へ駆けつけたりしたのが悪かったんでしょうね。
青服の男 (新字新仮名) / 甲賀三郎(著)
私はその匂を嗅ぐと、いっそう空腹すきはらがたまらなくなって、牽々ぐらぐらと目がまわるように覚えた。
世間師 (新字新仮名) / 小栗風葉(著)
「さだめて空腹ひもじいことでござろう。わたくしがかてを求めてまいります。そのあいだ、しばらくここに休息なされ。」
小坂部姫 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
空腹ひもじくてもう一足も歩けないものでございますから、ついこんなことをいたしました
女賊記 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
(あああ、待ちたまえ、さかさになった方が、いくらか空腹ひだるさがしのげるかも知れんぞ。経験じゃ。)
木の子説法 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
冷い、とめたのは妙ですけれども、飢えて空腹ひだるくっているんだから、夏でも火気はありますまい。
木の子説法 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
銭に縁のあるものア欠片かけらも持たず空腹すきっぱらアかかえて、オイ飯を食わしてくれろッてえんで帰っての今朝けさ自暴やけ一杯いっぺえ引掛ひっかけようと云やあ
貧乏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
私は一息に空腹すきっぱらへ飲んだのですが、それは茶ではないのです。
雪柳 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
人形といふのに何の無理があらう、皆は人形のやうに、したぱらを押へると、空腹ひもじさうな声を出しさうに思はれた。
激しく空腹ひもじくなりけむつるみてのち一心に豚は草めりけり
雲母集 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
此時は流石に私も肩の荷を下した様で、ホツと息をして莨に火を移すが、軽い空腹ひもじさと何と云ふ事の無い不満足の情が起つて来るので、大抵一本の莨を吸ひきらぬ中に帰準備かへりじたくをする。
菊池君 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
これな渇きも空腹ひもじさも。
数馬は彼らの情によって空腹うえかわきとをたすことが出来た。
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
まだ忌々いまいましさが残つて居たが、それも空腹すきつぱらには勝てず、足を緩めて、少し動悸が治まると、梅沢屋と云ふ休坂下やすみざかしたの蕎麦屋へ入つた。
病院の窓 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
空腹ひだるげの心はくらきあなぐらに
邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
要心えうじん通越とほりこした臆病おくびやうところへ、かわくのは空腹ひもじいにまさるせつなさで、ひとつはそれがためにもつい出億劫でおつくふがるのがくせで。
銀鼎 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
金眸は身を起こして、「オー聴水なりしか、よくこそ来りつれ。まことなんじがいふ如く、この大雪にて他出そとでもならねば、独り洞に眠りゐたるに、食物かて漸くむなしくなりて、やや空腹ものほしう覚ゆるぞ。何ぞき獲物はなきや、……この大雪なればなきもむべなり」ト嘆息するを。
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)