“此樣”のいろいろな読み方と例文
新字:此様
読み方割合
こん46.2%
このやう23.1%
こんな17.9%
こう5.1%
かう2.6%
このさま2.6%
このひやう2.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
『いや/\、わたくしかへつて、天外てんぐわい※里ばんり此樣こんしまから、何時いつまでも、君等きみら故郷こきようそらのぞませることなさけなくかんずるのです。』と嘆息たんそくしつゝ
わしだんずることも出來でけうずれ、このやうに頭髮かみのけ掻毟かきむしって、ま此樣このやう地上ぢびたたふれて、まだらぬ墓穴はかあなしゃくることも出來でけうずれ!
勿論もちろん此樣こんなことにはなにふか仔細しさいのあらうはづはない。つまり偶然ぐうぜん出來事できごとには相違さうゐないのだが、わたくしなんとなく異樣ゐやうかんじたよ。
おそろしい智惠者ちゑしやだとめるに、なん此樣こんこと智惠者ちゑしやものか、いま横町よこちやう潮吹しほふきのとこあんりないッて此樣こうやつたをたのでれの發明はつめいではい、とてゝ
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
全くは私に御飽きなされたので此樣かうもしたら出てゆくか、彼樣あゝもしたら離縁をと言ひ出すかといぢめて苦めて苦め拔くので御座りましよ、御父樣も御母樣も私の性分は御存じ
十三夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
大佐たいさ此樣このさま微笑びせううかべた。
ことならば薄暗うすくら部屋へやのうちにれとて言葉ことばをかけもせずかほながむるものなしに一人ひとりまゝの朝夕てうせきたや、さらば此樣このひやうことありとも人目ひとめつゝましからずはくまでものおもふまじ
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)