“饀”の読み方と例文
読み方割合
あん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「菓子は、あんこの入つた大きい打物ですよ。その裏に穴でもあけて、石見銀山を仕込んだひにや、ちよいとわかりませんよ、親分」
いしくもまをされた。……のこらずつけやきのおあつらへは有難ありがたい、とおもふと、はうのふちをあかくしながら、あんこばかりはちつくすぐつたい。
松の葉 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
水は黄色く濁った全くの泥水で、揚子江ようすこうのそれによく似ている。黄色い水の中に折々あんのような色をした黒いどろどろのものも交っている。
細雪:02 中巻 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)