“此様”のいろいろな読み方と例文
旧字:此樣
読み方(ふりがな)割合
こん42.9%
こんな38.1%
かう4.8%
こない3.2%
このやう3.2%
このよう3.2%
かよう1.6%
こう1.6%
コノヤウ1.6%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“此様”を含む作品のジャンル比率
芸術・美術 > 演劇 > 大衆演芸64.5%
文学 > ロシア・ソヴィエト文学 > 小説 物語3.2%
芸術・美術 > スポーツ・体育 > 釣魚 遊猟3.0%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
此様こんな事ならまだ幾らでも列べられるだろうが、列べたって詰らない。皆うそだ。うそでない事を一つ書いて置こう。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
傳「どうも驚いた、熊笹も鮓屋すしやにあると随分いきなもんだが、此様こんなにあっちゃア不意気ぶいきなもんだのう」
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
奥にこそ此様こんな人気ひとけ無くはしてあれ、表の方には、相応の男たち、腕筋も有り才覚も有る者どもの居らぬ筈は無い。
雪たたき (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
此様こんな風ななぎさも長く見て居るうちにはもう珍らしく無くなつて東海道の興津へんを通る様な心持になつて居た。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
弱くない者にはかへつて此様かういふ調子はあるものである。
平将門 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
昨夜なぞは遅くまで洋燈ランプの下で其事を考へて、もし先輩と二人ぎりに成るやうな場合があつたなら、彼様あゝ言はうか、此様かう言はうかと、さま/″\の想像にふけつたのであつた。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
此様こないに云われるで何うにも仕ようがないじゃて、しかし何うも気の毒なこっちゃな、ねっから、全体商人あきんどはお前の性分に合わぬのじゃから
闇夜の梅 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
番「何じゃ、おのれが出る幕じゃアない、汝は飯炊めしたきだから台所に引込ひっこんで、飯のこげぬように気を附けてれ、此様こないな事に口出しをせぬでもいわ」
闇夜の梅 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
兄が此様このやうねんことばを鄭寧にしてものを頼んだ事は無いので、貢さんは気の毒に思つた。
蓬生 (新字旧仮名) / 与謝野寛(著)
健気けなげさ、しかし此様このやう
晶子詩篇全集 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
奥様の方では、少しも御存じのない男から、突然、此様このよう無躾ぶしつけな御手紙を、差上げます罪を、幾重いくえにもお許し下さいませ。
人間椅子 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
われ当世の道理はしらねど此様このような気に入らぬ金受取る事大嫌だいきらいなり
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
修法の霊水、本尊に供えたところの清水せいすいを頂かせると、それは甘美の清水であるので、病人は心から喜んで飲んで、そして定基を見て微かに笑う、其の此世に於て今はただ冷水を此様かように喜ぶかと思うと、定基はたまらなく悲しくて腹の中で泣けて仕方がなかった。
連環記 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
政宗方の史伝に何も此様こういう計画をしたという事が遺って居るのでは無いが、前後の事情を考えると、邪推かは知らぬが斯様こう思える節が有るのである。
蒲生氏郷 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
それあの山部ヤマベの何とか言つた、地下ヂゲビトの歌よみが、おれの三十になつたばかりの頃、「昔見しフルき堤は、年深み……年深み、池の渚に、水草ミクサ生ひにけり」とよんだ位だが、其後が、これ此様コノヤウに、四流にも岐れて栄えてゐる。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)