“かよう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
斯様86.1%
箇様5.4%
歌謡1.5%
荷葉1.5%
彼様1.0%
花容0.5%
華容0.5%
萱生0.5%
个樣0.5%
加養0.5%
家傭0.5%
此様0.5%
華陽0.5%
賈雍0.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
国に斯様かような朝臣があるのはまことにめでたい限りであるから、何卒どうか此の上とも体を大切にされて、一日でも多く長生きをして下さるように
少将滋幹の母 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
二つ有るものの善きを捨て、あしきを取り候て、好んで箇様かようの悲き身の上に相成候は、よくよく私に定り候運と、思出おもひいだし候てはあきらめ居り申候。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
「さあ面白くなったぞ。玉蘭、ひとつおまえの故郷くに歌謡かようでも舞うて見せんか」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
台坐には、十一坐、九重ここのえ坐、七重ななえ坐、蓮坐、荷葉かよう坐、多羅葉たらよう坐、いわ坐、雲坐、須弥しゅみ坐、獅子吼ししく坐、円坐、雷盤らいばん坐等で、壇には護摩壇、須弥壇、円壇等がある。
彼様かような事に相成りまして、誠に何うもお目にとまり恐れ入りますが、どうか御尊父様へも武田様にも内々ない/\に願います
敵討札所の霊験 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
花弁かべんは平開し、およそ十ぺん内外もあるが、しかし花容かよう、花色種々多様しゅじゅたようで、何十種もの園芸的変わり品がある。花心かしんに黄色の多雄蕊たゆうずいと、三ないし五の子房しぼうがある。
植物知識 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
その花容かよう花色かしょくすこぶる多様で、紅色、紫色、白色はくしょく、黄色などのものがあり、また一重咲ひとえざき、八重咲やえざきもあって、その満開まんかいを望むと吾人ごじんはいつも、その花の偉容いよう、その花の華麗かれい驚嘆きょうたんを禁じ得ない。
植物知識 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
「はて。……では、曹操はついに華容かようの道へは逃げ落ちて来なかったといわるるか」
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
むかし濮陽ぼくよう呂布りょふを攻めて呂布にもてあそばれ、宛城えんじょう張繍ちょうしゅうと戦うて敗走し、また赤壁に周瑜しゅうゆを恐れ、華容かように関羽に遭って泣訴きゅうそして命を助かり、なおなお、近くは渭水いすい潼関どうかんの合戦に、ひげを切り
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
折もよし、信雄の重臣で、蟹江の城主だった佐久間甚九郎さくまじんくろうは、信雄の命で、萱生かよう築塁ちくるいに出張し、留守には、前田与十郎種利よじゅうろうたねとしが、わずか三百人ぐらいな部下をもっているにすぎない。
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
すでに、山口重政の所へは、きのう、萱生かようにある主人の佐久間甚九郎から
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
誠意を以て聖賢の書を讀み、其の處分せられたる心を身に體し心に驗する修行致さず、唯个樣かようの言个樣かようの事と云ふのみを知りたるとも、何の詮無きもの也。
遺訓 (旧字旧仮名) / 西郷隆盛(著)
というのは、加養かよう田下たげ宗道そうどうなどの附近の部落から、煙が立ち始めたからだ。それらの小部落は、戸数は大したものではなくても、みな豊田郷の内である。
平の将門 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
玄関脇の控ノ間へ行ってみると、白布で蔽ったなきがらを戸板に乗せ、その周りに家傭かようどもと村の者が畏まっていたが、俺の顔を見ると、駐在所の巡査が恭しい手つきで白布を捲りあげた。
湖畔 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
本尊に供えたところの清水せいすいを頂かせると、それは甘美の清水であるので、病人は心から喜んで飲んで、そして定基を見て微かに笑う、其の此世に於て今はただ冷水を此様かように喜ぶかと思うと
連環記 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
ここは天竺という国で、女と一緒に象に乗っている男は斑足太子はんそくたいしというのじゃ。女の名は華陽かよう夫人、よく覚えておけ。あの女は世にたぐいなく美しゅう見えるが、あれは人間ではない。
玉藻の前 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
やあ、方々かた/″\かうべあるとかうべなきといづれがきや。とき賈雍かよう從卒じうそつ、おい/\といてまをしていはく、かしらあるこそさふらへ。ふにしたがうて、將軍しやうぐんしかばねいてうまよりつ。
唐模様 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)