“華麗”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はなやか36.4%
かれい27.3%
はで15.2%
くわれい9.1%
うるわ3.0%
きれい3.0%
けばけば3.0%
りっぱ3.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
キュウカンチョウだの鸚鵡おうむだの、絵でしか見たことのないゴクラク鳥だの、見たことも聞いたこともない華麗はなやかな蝶だのが居りました。
瓶詰地獄 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
衆智しゅうちをあつめて衆智を越え、東山様式の因習いんしゅうを破り、大がかりなこと、豪壮ごうそう華麗かれいなこと、天下の耳目じもくをあつめるに足りた。
黒田如水 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
剃刀かみそりは岡源の母親おふくろあてさせ、御召物の見立は大利だいりの番頭、仕立は馬場裏の良助さん——華麗はで穿鑿せんさくを仕尽したものです。
旧主人 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
其方儀天一坊身分しかと相糺さず萬事ばんじ華麗くわれいていたらく有しを如何いかゞ相心得居申候やうつたへもせず役儀やくぎをもつとめながら心付ざる段不屆に付退役申付る
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
その船内の華麗うるわしき事あたかも古代の王宮のごとく、近世の人は夢想する事も出来ぬ奇異の珍宝貨財ちんぽうかざい眼もげんするばかりにて、その間には百人の勇士を右に、百人の美人を左に
南極の怪事 (新字新仮名) / 押川春浪(著)
先刻さっき申上もうしあげたとおり、わたくし小娘こむすめみちびかれて、あの華麗きれい日本間にほんまとおされ、そして薄絹製うすぎぬせいしろ座布団ざぶとんあたえられて、それへすわったのでございますが、不図ふと自分じぶん前面まえのところをると
七、日軍肉迫すモンテ・カルロの堅塁けんるい。金鍍金めっきとルネッサンス式の唐草と、火・風・水・土の四人に神々にまもられた華麗けばけばしき賭博室サル・ド・ジュウ
地獄ぢごく夜叉やしゃ肉體からだには何者なにものませうとや? あんな内容なかみにあのやうな表紙へうしけたほんがあらうか? あんな華麗りっぱ宮殿きゅうでん虚僞うそ譎詐いつはりすまはうとは!