“けばけば”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
粧々25.0%
毳々25.0%
華美華美25.0%
華麗25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
夜会の崩れにしては時刻が早過ぎるが、粧々けばけばしいお振袖や燕尾服の白チョッキがそこここに横行するのはいかにも年越の晩らしい風景。
魔都 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
粧々けばけばしい旗や吹流しを朝風に吹き靡かせながらやって来、二重橋の前に整列して宮城を遙拝すると馬場先門から交叉点を横切って日比谷公園へ繰込んで行く。
魔都 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
やがて、「元祖黒焼」と看板の出てゐる土蔵造りの店が、まちの角に見えた。黒い漆地うるしぢに金文字で書かれた毳々けばけばしい看板が、屋根だの軒だのに沢山かけられてゐる。
イボタの虫 (新字旧仮名) / 中戸川吉二(著)
いままでの一切の華美華美けばけばしかった自分の表飾りを、残らずかなぐり棄ててしまおう、芸も、暮らし向きも、こしらえも——ただひとつ小糸をいとしみ、いつくしむことだけは
小説 円朝 (新字新仮名) / 正岡容(著)
七、日軍肉迫すモンテ・カルロの堅塁けんるい。金鍍金めっきとルネッサンス式の唐草と、火・風・水・土の四人に神々にまもられた華麗けばけばしき賭博室サル・ド・ジュウ