“むくむく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
勃々33.3%
毳々33.3%
龐々33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
声のぬしを早くもれと知ったのであろう、白い物は勃々むくむくと起きあがって、縁のさきへ忍んで来た。障子をるる燈火ともしびの光にすかしてると、それは雪だらけの重太郎であった。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
更に山の方を振返ふりかえって見ると、三方崩さんぽうくずれの彼方あなたから不思議な形の黒雲くろくも勃々むくむくと湧き出して来た。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
その相似たるより毳々むくむくと聞けばたちまち猴を聯想するので、支那で女根を猢猻こそといい(『笑林広記』三)、京阪でこれを猿猴と呼び、予米国で解剖学を学んだ際
顔も突出して四十五度の角度を為したものが、何時いつしか今見る如く直角を為すに至った。全身に龐々むくむくした毛の生えていたものが、今では沢々つやつやしく滑らかになっている。
現代の婦人に告ぐ (新字新仮名) / 大隈重信(著)