勃々むくむく)” の例文
声のぬしを早くもれと知ったのであろう、白い物は勃々むくむくと起きあがって、縁のさきへ忍んで来た。障子をるる燈火ともしびの光にすかしてると、それは雪だらけの重太郎であった。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
更に山の方を振返ふりかえって見ると、三方崩さんぽうくずれの彼方あなたから不思議な形の黒雲くろくも勃々むくむくと湧き出して来た。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)