“沢々”の読み方と例文
読み方割合
つやつや100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
粗食する人の皮膚は枯れてポソポソしているように見えますし、衛生的の食事をしている人は誰が見ても沢々つやつやして潤沢うるおいが多いようです。
食道楽:冬の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
顔も突出して四十五度の角度を為したものが、何時いつしか今見る如く直角を為すに至った。全身に龐々むくむくした毛の生えていたものが、今では沢々つやつやしく滑らかになっている。
現代の婦人に告ぐ (新字新仮名) / 大隈重信(著)
彼岸花と云う曼珠沙華まんじゅしゃげは、此辺に少ない。此あたりの彼岸花は、はぎ女郎花おみなえし嫁菜よめなの花、何よりも初秋のさかえを見せるのが、紅く白く沢々つやつや絹総きぬぶさなびかす様な花薄はなすすきである。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)