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沢々
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つやつや
ふりがな文庫
“
沢々
(
つやつや
)” の例文
粗食する人の皮膚は枯れてポソポソしているように見えますし、衛生的の食事をしている人は誰が見ても
沢々
(
つやつや
)
して
潤沢
(
うるおい
)
が多いようです。
食道楽:冬の巻
(新字新仮名)
/
村井弦斎
(著)
顔も突出して四十五度の角度を為したものが、
何時
(
いつ
)
しか今見る如く直角を為すに至った。全身に
龐々
(
むくむく
)
した毛の生えていたものが、今では
沢々
(
つやつや
)
しく滑らかになっている。
現代の婦人に告ぐ
(新字新仮名)
/
大隈重信
(著)
彼岸花と云う
曼珠沙華
(
まんじゅしゃげ
)
は、此辺に少ない。此あたりの彼岸花は、
萩
(
はぎ
)
、
女郎花
(
おみなえし
)
、
嫁菜
(
よめな
)
の花、何よりも初秋の
栄
(
さかえ
)
を見せるのが、紅く白く
沢々
(
つやつや
)
と
絹総
(
きぬぶさ
)
を
靡
(
なび
)
かす様な
花薄
(
はなすすき
)
である。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
食卓
(
テーブル
)
にぴたりとつけて四脚の椅子が置かれ、更にもう一脚の椅子が、少し離れて、
沢々
(
つやつや
)
しい
箝木
(
はめき
)
の床に影を落し、そして何処ともなく煙草と
果実
(
くだもの
)
の匂いが
仄
(
ほの
)
かに残っていた。
空家
(新字新仮名)
/
モーリス・ルヴェル
(著)
それは顔の
沢々
(
つやつや
)
した
姝
(
きれい
)
な女で、黒っぽい色の
衣服
(
きもの
)
を着ていたが、絹物の光のあるものであった。侍は一眼見て路が判らないで当惑している者らしいなと思った。侍は聞いてみた。
花の咲く比
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
▼ もっと見る
「奥さん。貴女の髪は実に
沢々
(
つやつや
)
と黒かったですな」と彼は云い出した。
目撃者
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
それを水から出して外の水を
好
(
よ
)
きほどに加えて砂糖を適宜に入れて弱い火で気長に柔くなるまで煮ますがアクが浮いたら
掬
(
すく
)
い取らなければなりません。こうしたのは色が
沢々
(
つやつや
)
としています。
食道楽:冬の巻
(新字新仮名)
/
村井弦斎
(著)
沢
常用漢字
中学
部首:⽔
7画
々
3画
“沢”で始まる語句
沢山
沢庵
沢
沢庵石
沢辺
沢瀉
沢渡
沢庵漬
沢蟹
沢地