“沢蟹”のいろいろな読み方と例文
旧字:澤蟹
読み方割合
さわがに85.7%
さはがに14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
穴の外に火をいて置くと、たけ六尺ほどで髪の長さはかかとを隠すばかりなる女が沢蟹さわがにを捕へて此火にあぶつて食ひ、又両人を見て笑った
山の人生 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
と、熊蔵が、用意ようい松明たいまつを持たせて中にすすむと、清水にぬれて海獣かいじゅうはだのようにヌルヌルした岩壁がんぺきを、無数むすう沢蟹さわがにが走りまわったのに、ハッとした。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
僕は授業をうける時にも癢いのと痛いのとでなやんで居た。さうすると、沢蟹さはがにをつぶしてつけると直るといふものがあつた。
念珠集 (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)