“沢辺”のいろいろな読み方と例文
旧字:澤邊
読み方割合
さわべ87.5%
さはべ12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
これにて待ちます。その上にも、君命果し難き時は、この沢辺さわべにて、切腹して相果てまする。何とぞ、もう一度のお取次を
新書太閤記:03 第三分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
元々村へ出るには、沢辺さわべまで降りて、沢伝いに里へ下るのだから、俄雨にわかあめで谷が急にいっぱいになったが最後、米など背負しょって帰れる訳のものでない。
彼岸過迄 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
二人は Morois の沢辺さはべに出て、狩場をのがれた獣のやうに、疲れて眠る。二人の体はひぢの長さを隔てて地上に横はつてゐる。其真中には Morholm のつるぎが置いてあるのである。
魔睡 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)