“沢渡”のいろいろな読み方と例文
旧字:澤渡
読み方割合
さわたり44.4%
さわんど22.2%
さはたり11.1%
さはんど11.1%
さわど11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
たとえばこの県にも多い膝折ひざおれとか沢渡さわたりとかいう地名は他でもたくさんあってかねてその意味を発見したいと願っているものである。
地名の研究 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
いずれにしても新雪期はなかなか時間が長くかかるから、単に一ノ俣の小屋に行くだけで常念山脈に興味をもたぬなら、徳本峠とくごうとうげを越すか、沢渡さわんどを廻る方がいいと思った。
単独行 (新字新仮名) / 加藤文太郎(著)
峠から下りて行く路は、其の岩山の麓をぐるりと廻つて、沢渡さはたりの温泉の方へ出て行くやうになつてゐる。
草津から伊香保まで (新字旧仮名) / 田山花袋田山録弥(著)
白骨しらほね温泉へ行くのださうで沢渡さはんどで下りた。子供も助かつたであらうが自分もほつとした。もどしたものを母親が小さな玩具のバケツへ始末してゐた。
雨の上高地 (新字旧仮名) / 寺田寅彦(著)
常盤橋から今では沢渡さわど峠を越えて行きますが、私共はクズシロ峠というのを越えていきなり田嶋へ下り、すぐ釣橋を渡って王滝に着いたように覚えています。
木曾御岳の話 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)