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『草津から伊香保まで』
ふりがな文庫
『
草津から伊香保まで
(
くさつからいかほまで
)
』
高原から下りた処には、両岸から絶壁が迫つて、綺麗な谷川が流れて居た。 朝から晴れたり曇つたりして居た。時には雨も来た。日影を受けながらサツと降つて通る気まぐれな雨、谷川の橋を渡る時には、私は蝙蝠傘をさして居たと記憶して居る。 胸を突くやうな …
著者
田山録弥
著者
田山花袋
ジャンル
文学 > 日本文学 > 日記 書簡 紀行
初出
「読売新聞」1911(明治44)年7月23日
文字種別
新字旧仮名
読書目安時間
約3分(500文字/分)
朗読目安時間
約5分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
爺
(
ぢゞい
)
薄
(
すゝき
)
黄
(
きい
)
分明
(
はつきり
)
吾妻
(
あがつま
)
沢渡
(
さはたり
)
蝙蝠
(
かうもり
)
撑
(
さゝ
)
中条
(
なかのでう
)
町田
(
ちやうだ
)
甜瓜
(
まくわうり
)
浴衣
(
ゆかた
)
緩
(
ゆる
)
渡船
(
わたし
)
淡竹
(
はちく
)
桔槹
(
はねつるべ
)
暮阪
(
くれさか
)
喜悦
(
よろこび
)
俛首
(
うなだ
)