“蝙蝠”の読み方と用例
読み方(ふりがな)割合
こうもり79.3%
かうもり12.5%
かはほり3.0%
かわほり3.0%
バット0.9%
(その他)1.3%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“蝙蝠”を含む作品のジャンル比率
文学 > 日本文学 > 小説 物語3.8%
文学 > 日本文学 > 日記 書簡 紀行2.5%
文学 > 日本文学 > 小説 物語(児童)1.5%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
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その代り空の月の色は前よりもなお白くなって、休みない往来の人通りの上には、もう気の早い蝙蝠こうもりが二三匹ひらひら舞っていました。
〔出典〕杜子春(新字新仮名)/芥川竜之介(著)
夏の夕暮には、子供が草鞋わらじげて、「蝙蝠こうもりい」と呼びながら、蝙蝠かわほりを追い廻していたものだが、今は蝙蝠の影など絶えて見ない。
〔出典〕思い出草(新字新仮名)/岡本綺堂(著)
その代り空の月の色は前よりもなほ白くなつて、休みない往来の人通りの上には、もう気の早い蝙蝠かうもりが二三匹ひらひら舞つてゐました。
〔出典〕杜子春(新字旧仮名)/芥川竜之介(著)
追つ驅けるやうにお吉の聲。ガラツ八は舌鼓したづつみを一つ、大急ぎで、路地を出ると、天水桶の蔭へ蝙蝠かうもりのやうにピタリと身を隱しました。
〔出典〕銭形平次捕物控:034 謎の鍵穴(旧字旧仮名)/野村胡堂(著)
家に帰ると、家人が榛軒の頭を見て、皆失笑した。頭上の剃痕ていこんは断続してゐて、残す所の毛が文様をなし、三条のすぢ蝙蝠かはほりの形とが明に認められたからである。
〔出典〕伊沢蘭軒(新字旧仮名)/森鴎外(著)
手矛てほこに胸を刺し通されて、蝙蝠かはほりのやうに逆になつた男は、生受領なまずりやうか何かに相違ございますまい。
〔出典〕地獄変(新字旧仮名)/芥川竜之介(著)
蝙蝠かわほりのような怪しい鳥が飛んで来て、蝋燭の火をあやうく消そうとしたのを、重太郎は矢庭やにわ引握ひっつかんで足下あしもとの岩に叩き付けた。
〔出典〕飛騨の怪談(新字新仮名)/岡本綺堂(著)
その深さが何万尺あるか測られない、この中に何か潜力的ポーテンシアルな、巨大な物が潜んでいる、そうして生物を圧迫する――化性けしょう蝙蝠かわほりでも舞い出そうだ。
〔出典〕白峰山脈縦断記(新字新仮名)/小島烏水(著)
……射的で蝙蝠バットを落す事さえ容易たやすくは出来ないんです。
〔出典〕ピストルの使い方:――(前題――楊弓)(新字新仮名)/泉鏡花(著)
風に乗って、飛んで、宙へ消えた幽霊のあと始末は、半助が赤鬼の形相のままで、蝙蝠バットを吹かしながら、射的店へ話をつけた。此奴こいつふんどしにするため、野良猫の三毛を退治たいじて、二月越ふたつきごし内証ないしょで、ものおきで皮をしたそうである。
〔出典〕怨霊借用(新字新仮名)/泉鏡花(著)
朝から晩まで眞暗な茶の間の隅に、蝙蝠かふもりのやうにうづくまつてゐなければならなかつた。
〔出典〕天国の記録(旧字旧仮名)/下村千秋(著)
曇日くもりびなので蝙蝠かほもりすぼめたまゝにしてゐるせいか、やゝ小さい色白いろじろの顏は、ドンヨリした日光ひざしの下に、まるで浮出うきだしたやうに際立きわだってハツキリしてゐる。
〔出典〕虚弱(旧字旧仮名)/三島霜川(著)
無鳥島の蝙蝠へんぷくでがすな。
〔出典〕フレップ・トリップ(新字新仮名)/北原白秋(著)