“大店”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おおだな61.2%
おほだな29.5%
おおみせ4.3%
おおたな1.4%
おおどこ1.4%
おほみせ1.4%
おおとこ0.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
平次の強靱きょうじんな記憶力は、日本橋本銀町の浅田屋——江戸長者番付の小結どころに坐る大店おおだなの騒動を忘れているはずもなかったのです。
大店おほだなに野幇間風情が怒鳴り込むといふのが、土臺間違つた話で、これは何處へ訴出たところで、取りあげてくれる道理もありません。
その中、未亡人も没し、政吉氏もくなって、とても大店おおみせがやって行けなくなり、手元は不如意ふにょいがちでついに店を人手に渡すことになりました。
大問屋町にすむと、土地の名によって、地方取引先の信用につなげるので、この大店おおたなの中にあって、びっくりするような小店舗がある。
年は二十五、六でもあろうか、大店おおどこ商人あきんどせがれめいた、美貌で痩せがたの男であった。襟をひろげて、裾を乱して、そこから清らかな胸や脛を、痛々しそうに現わしていた。
娘煙術師 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
其一は貧家の妻が夫の恋を遂げしめむがために金を儲へ、終に夫を吉原大店おほみせのお職に逢はせたと云ふ物語である。是は当時のサンチマンタリスムに影響せられた作に過ぎない。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
何うもょうがねえなア、冗談じゃアねえぜ、大店おおとこなんてえもなアおおまかだなア、おらッちの身の上では百両の金で借金を残らず払って、い正月が出来るんだが、本当に
文七元結 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)