“大店”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
おおだな53.2%
おほだな36.0%
おおみせ4.5%
おおたな1.8%
おおどこ1.8%
おほみせ1.8%
おおとこ0.9%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“大店”を含む作品のジャンル比率
文学 > 日本文学 > 小説 物語2.3%
文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆0.4%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
彼は、町人に装っていた。衣服とか、持物とかに、大店おおだなの旦那らしい鷹揚おうようさを見せて、言葉だけを低く云った。
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
子供がよく遊びに来るので、近しくしていた向うのある大店おおだなの通い番頭の内儀かみさんも、その子供をつれてやって来た。
足迹 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
お三はこれくらゐにして、次に呼んで來たのは鳴海なるみ屋の後家、今はこの大店おほだなの女主人と言つても宜いお富でした。
中へ入つて見ると、何んとなく顛倒して、大店おほだならしい日頃の節度もなく、奉公人達は唯うろうろと平次の一行を迎へるだけです。
下女が没趣味だとすると、私の身分ではもう売女ばいじょに触れて研究する外はないが、これも大店おおみせは金が掛り過るから、小店で満足しなければならん。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
これが江戸でも屈指の大店おおみせを張っている大仏師東雲の店初めての金高でありました。
大問屋町にすむと、土地の名によって、地方取引先の信用につなげるので、この大店おおたなの中にあって、びっくりするような小店舗がある。
元は佃島の者で、ここへ引っ越して来てからまだ二年ばかりにもならぬのであるが、近ごろメッキリ得意も附いて、近辺の大店おおたな向きやお屋敷方へも手広く出入りをするので、町内の同業者からはとんだ商売がたきにされて、何のあいつが吉新なものか、煮ても焼いても食えねえ悪新だなぞと蔭口かげぐちたたく者もある。
深川女房 (新字新仮名) / 小栗風葉(著)
年は二十五、六でもあろうか、大店おおどこ商人あきんどせがれめいた、美貌で痩せがたの男であった。
娘煙術師 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
赤羽橋の橋づめに網を張ったのが図にあたって駕籠をすえると間もなく大店おおどこのご隠居のようなのが、大急ぎで品川の『観海楼かんかいろう』まで。
其一は貧家の妻が夫の恋を遂げしめむがために金を儲へ、終に夫を吉原大店おほみせのお職に逢はせたと云ふ物語である。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
南側の高麗橋筋かうらいばしすぢには三井、岩城桝屋いはきますや等の大店おほみせがある。
大塩平八郎 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
百両奪られちまッたのかえ、何うもょうがねえなア、冗談じゃアねえぜ、大店おおとこなんてえもなアおおまかだなア、おらッちの身の上では百両の金で借金を残らず払って、い正月が出来るんだが、本当に、大金を奪られるような者に払いを取りに遣るとはおおまかなもんだなア
文七元結 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)