“おおみせ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:オオミセ
語句割合
大店66.7%
大見世22.2%
大店舗11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
下女が没趣味だとすると、私の身分ではもう売女ばいじょに触れて研究する外はないが、これも大店おおみせは金が掛り過るから、小店で満足しなければならん。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
当時売女の相場、新吉原なかちょう角海老かどえび筋向すじむかいあたりにありし絵草紙屋えぞうしやにて売る活版の細見記を見ても、大見世おおみせの女の揚代あげだい金壱円弐拾銭にて、これより以上のものはなかりし。以て一般を推すべし。
桑中喜語 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
ここに紫金大街しきんたいがいで一番の大店舗おおみせしち、物産屋の招児かんばんも古い盧家ろけの内では、折しも盧の大旦那——綽名あだな玉麒麟ぎょくきりんが——番頭ばんとう丁稚でっちをさしずしてしきりにしち流れの倉出し物と倉帳くらちょうとの帳合ちょうあいをやっていたが
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)