“番頭”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ばんとう50.6%
ばんがしら37.7%
ばんつ5.2%
クラアク2.6%
ばんと2.6%
ばんツ1.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
も勤め此家の番頭ばんとうよばれたるちう八と云者何時いつの程にかお熊と人知ひとしらぬ中となりけるが母のお常は是を知ると雖も其身も密夫みつぷあるゆゑかれ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
脇屋の家は七百石の老臣格で、代二郎は寄合肝煎よりあいきもいりを勤めている。除村は上士じょうしの下の番頭ばんがしらで、久良馬は「練志館」の師範を兼ねていた。
初夜 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
己も番頭ばんつさんを助けて何うしたらかろうと云うと、その取られた刀が出なければの道言訳がねえから死ぬと云うので、己も困ったが
真面目顔のホテルの番頭クラアクは、二人を夫妻として登録して、一室の鍵を渡すだろう。微笑が、寝不足の私を軽くした。
踊る地平線:10 長靴の春 (新字新仮名) / 谷譲次(著)
綿貫の知ってる人に道修町どしょうまちの薬屋の番頭ばんとさんあるのん幸い、その本に書いたある処方に従うて、薬をもろて飲んだんやそうです。
(新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
たまらねえ、こりや大變たいへん日南水ひなたみづだ。行水盥ぎやうずゐだらひどぢやうかうとふんだ、後生ごしやうしてくんねえ、番頭ばんツさん。」
銭湯 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)