“ばんとう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
番頭75.0%
支配人11.5%
主管3.8%
三助1.9%
万祷1.9%
攀登1.9%
晩稲1.9%
蛮刀1.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
翌日よくじつあさ番頭ばんとうは、そとて、ゆっくり看板かんばんようとしてあおぐと、あっ! とこえをたて、おどろきました。かれは、あわててうちへはいると
生きている看板 (新字新仮名) / 小川未明(著)
六郎樣か、金之丞樣といふことになりませう、尤も永年勤めた、忠義な支配人ばんとうさんが居りますが、——これは奉公人ですから、帳場だけを
李克用は許宣が杭州で薬舗の主管ばんとうをしていたことを知ったので、仕事をさしてみると、することがしっかりしていて、あぶなかしいと思うことがなかった。
雷峯塔物語 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
型のごとく検屍が済んで、第一番に三助ばんとうの丑松、丁子湯のお神、死骸を最初に見つけたお六——などが、順々に番所にび付けられた。
番台へ登ろうとしていた丁子風呂のおかみさんと、かま前に居た三助ばんとう丑松うしまつは、両方から飛んで来てお六を抱き起しました。
いよいよ国家鎮護の大を成し遂げられんことを万祷ばんとうしております。
三国志:04 草莽の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
早朝さうてう出立、尾瀬おせの大原野を経過けいくわし燧山麓にいたる、目的とする所の尾瀬沼は眼眸がんばうり来らず、燧山麓一帯の山脈よこたはれるを以て、之を経過けいくわすれば沼にいたるをるならんとさつし、又険山を攀登ばんとう
利根水源探検紀行 (新字旧仮名) / 渡辺千吉郎(著)
さるいしの渓谷は土えてよくひらけたり。路傍に石塔の多きこと諸国その比を知らず。高処より展望すれば早稲わせまさに熟し晩稲ばんとう花盛はなざかりにて水はことごとく落ちて川にあり。
遠野物語 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
そのつぎに、和田呂宋兵衛わだるそんべえ黒衣こくい蛮刀ばんとうき、いかにも意気ようようとしていた。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)