“眼眸”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
まなざし67.6%
がんぼう11.8%
まみ8.8%
めつき5.9%
がんばう2.9%
ひとみ2.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「連絡? それはあるさ」と帆村は遠くの方を眺めるような眼眸まなざしをして、「まず『獏』は夢を喰いさ、それから『鸚』の方は……」
獏鸚 (新字新仮名) / 海野十三(著)
「誓って、祖国のために!」椋島技師は、燃えるような眼眸がんぼうを大臣の方に向けて立ちあがると、こう叫んで、右手をつとのばした。
国際殺人団の崩壊 (新字新仮名) / 海野十三(著)
つめたけど触りてかなしと惚れてしが石の女仏の眼眸まみの露けさ
海阪 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
叔父は、内赤に塗つた大きい提子ひさげに移した酒を、更に徳利に移しながら、莞爾にこついた眼眸めつきじつと徳利の口をみつめてゐた。
刑余の叔父 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
水源きて進行しんこう漸やく容易やうゐとなる、六千四百呎の高にたつすれば前日来経過けいくわし来れる所、歴々れき/\眼眸がんばうり、利根河の流域りうえきに属する藤原村の深山幽谷、まるで地図中の物となり、其山の広袤こうばう水の長程
利根水源探検紀行 (新字旧仮名) / 渡辺千吉郎(著)
しかし彼がその深い眼眸ひとみでながめたのは、その美ではなくて魂であった。