眼眸めつき)” の例文
叔父は、内赤に塗つた大きい提子ひさげに移した酒を、更に徳利に移しながら、莞爾にこついた眼眸めつきじつと徳利の口をみつめてゐた。
刑余の叔父 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
思いなしか知らぬが故衛門督えもんのかみによく似ていた。これほどの幼児でいてすでに貴公子らしいりっぱな眼眸めつきをしてえんな感じを持っていることも普通の子供に違っているのである。
源氏物語:36 柏木 (新字新仮名) / 紫式部(著)