“眼色”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
めいろ50.0%
めつき30.0%
めざし6.7%
がんしょく6.7%
まなざし3.3%
がんしよく3.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と一生懸命面色めんしょく土気色に変わり、眼色めいろ血走りました。飯島も面色土気色で目が血走りているから、あいこでせえでございます。
そして恰も、わしを励ますやうに、最も神聖な約束に満ちた眼色めつきをして見せるのである。彼女の眼が詩なら彼女の一瞥は正に唄であつた。
クラリモンド (新字旧仮名) / テオフィル・ゴーチェ(著)
月を浴びてものすごきまで美しき女の顔を、無遠慮に打ちながめたる渠の眼色めざしは、ひそめる眉の下より異彩を放てり。
義血侠血 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
押しかえして催促すると、蔵人は光をためた金壺眼で用人の顔を仰ぎ見、重ねて言えば、抜討ちに討って捨てよう眼色がんしょくであった。
無惨やな (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
ひとり宮のみは騒げるていも無くて、そのすずし眼色まなざしはさしもの金剛石と光を争はんやうに、用意深たしなみふかく、心様こころざまゆかしく振舞へるを、崇拝者は益々よろこびて、我等の慕ひ参らするかひはあるよ
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
こうわたとき蛟龍かうりようふねを追ふ、舟中しうちゆうひとみなおそる、天を仰いで、嘆じていはく、われめいを天にく、力を尽して、万民を労す、生はなり、死はなりと、りようを見る事、蜿蜓えんていの如く、眼色がんしよくへんぜず
母となる (新字旧仮名) / 福田英子(著)