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眼色
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めざし
ふりがな文庫
“
眼色
(
めざし
)” の例文
月を浴びてものすごきまで美しき女の顔を、無遠慮に打ち
眺
(
なが
)
めたる渠の
眼色
(
めざし
)
は、
顰
(
ひそ
)
める眉の下より異彩を放てり。
義血侠血
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
蒼
(
あを
)
く
濁
(
にご
)
れる
頬
(
ほほ
)
の肉よ、
髐
(
さらば
)
へる横顔の
輪廓
(
りんかく
)
よ、曇の懸れる
眉
(
まゆ
)
の下に物思はしき
眼色
(
めざし
)
の凝りて動かざりしが、やがて
崩
(
くづ
)
るるやうに
頬杖
(
ほほづゑ
)
を倒して、
枕嚢
(
くくりまくら
)
に重き
頭
(
かしら
)
を落すとともに寝返りつつ
掻巻
(
かいまき
)
引寄せて
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
白糸の
眼色
(
めざし
)
はその精神の全力を
鍾
(
あつ
)
めたるかと覚しきばかりの光を帯びて、病めるに似たる水の
面
(
おも
)
を
屹
(
き
)
と
視
(
み
)
たり。
義血侠血
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
その
年紀
(
としごろ
)
は二十三、四、姿はしいて満開の花の色を洗いて、
清楚
(
せいそ
)
たる葉桜の緑浅し。色白く、鼻筋通り、
眉
(
まゆ
)
に力みありて、
眼色
(
めざし
)
にいくぶんのすごみを帯び、見るだに涼しき美人なり。
義血侠血
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
眼
常用漢字
小5
部首:⽬
11画
色
常用漢字
小2
部首:⾊
6画
“眼色”で始まる語句
眼色凄