“掻巻”のいろいろな読み方と例文
旧字:掻卷
読み方割合
かいまき92.9%
かいま5.9%
けえまき1.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
同時に、戸外山手へ、からこん/\と引摺つて行く婦人跫音、私はお辻の亡骸を見まいとして掻巻つたが、案外かな。
処方秘箋 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
そこでお栄は子供の事ですから、早速祖母の側へ行って、「御婆さん、御婆さん。」と二三度掻巻きの袖を引いたそうです。
黒衣聖母 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
逃げたって女一人で淋しい道中は出来ねえからな、ア此の床の中へって頭から掻巻って、ウフヽヽなんでると、女子は知んねえからこけえ来る、中へおんなさいましと云ったところで
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)