“山手”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
やまて40.0%
やまのて40.0%
のて15.0%
ヤマテ5.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
同時に、戸外おもて山手やまてかたへ、からこん/\と引摺ひきずつて行く婦人おんな跫音あしおと、私はお辻の亡骸なきがらを見まいとして掻巻かいまきかぶつたが、案外かな。
処方秘箋 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
「だって、おかみさんは何でしょう、弁天町に居たんでしょう。山手やまのてだってそのくらいな事は心得てるものがありますぜ、ちゃんと探索が届いてまさ。」
式部小路 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
久し振りでのぼってきた山手のての街々、いい塩梅に師匠圓生は在宅だった。しかもおっかなびっくりで訪ねていったのが、思いのほかに機嫌がよかった。
小説 円朝 (新字新仮名) / 正岡容(著)
庵は山手ヤマテ山の麓、閑静にして申分なし、しづかで、しかもさみしうないといふ語句を用ひたい。
行乞記:04 (三) (新字旧仮名) / 種田山頭火(著)